福井のゲストハウスを後にして敦賀に向かいました。
途中までは内陸側を走っていたけど敦賀に近づくとどうしても海沿いの国道8号線を通らないといけません。
この道は行きにも通った道で知った道だけどあまり通りたくはありませんでした。
狭くて歩道もなく交通量もそこそこある。自転車で走ると車にも迷惑だしなにより自分も怖い。
迂回路を探すがどうにも見つからずやはり8号線を通るしか道はありません。
途中にトンネルで引かれかけている子猫を助けたり、ゲリラ豪雨にあいながらもなんとか無事に敦賀に到着しました。
行きにも野宿した敦賀湾のほとりでテントを張って眠りました。
翌朝、以前もここで話しをした男性と再会。毎朝犬の散歩に来ているのだから当たり前のことなんだろうが旅の最中に2度も会うことはめずらしくお互い話しがはずみました。
一時間ほども話しをして男性と別れ滋賀県を目指し出発しました。
行きは161号線を通ってきたけど今度は8号線を通って滋賀に抜けるルートを選びました。
161号線のルートはかなりの急坂が続きめちゃくちゃしんどい思い出がある。できればもう二度と通りたくないルートです。笑
それに今日の目的地でもある伊吹山に向かう為にも琵琶湖の東側に出たかったから8号線のほうが都合が良かったので。
161号線のつらい思いでがあるから違うルートとはいえ覚悟はしていました。
が、思った程ではなかったです。覚悟のわりにあっさりと登り終えて滋賀へ向かう下りに到着しました。
自転車で滋賀、福井間を移動するときは8号線を使ったほうがかなり楽にいけます。今回の旅で1200キロ走りましたが滋賀から福井に抜ける161号線が一番つらかったです。挑戦を好むドMな方は是非161号線を。
順調に走り、琵琶湖まで到達しました。
久しぶりの琵琶湖です。
ちなみにこの日、7月18日なんですが(だいぶブログを書くのが遅れていることはあまりお気になさらず)
いきなり梅雨明けしました。
昨日まで天気予報は曇りマークの連続だったのに急に晴れマークの連続に変わりました。
ほんと天気予報はあてになりません。
敦賀から約70キロを走り17時頃、伊吹山の麓に辿り着きました。
実は次の日、草津に住む元同僚に誘われて京都での飲み会に参加することになっていたのでほんとは明日登ろうと思っていた伊吹山を1日繰り上げでこのまま登りだすことにしました。
さすがは百名山、この日もたくさんの人達が登っていました。
夕方だったのでほとんどが下山の人達でしたが。
登山口付近のファミリーマートで食料を調達して自転車をデポして登山開始です。
地元の若い子が話し掛けてきてくれて家に自転車を止めておきますか?と優しい言葉をかけてもらいました。
でもすでに登山準備もすまして登り始める直前だったのでお気持ちだけもらって登りはじめました。
18時頃登山スタートです。
足の疲労を考えてゆっくり1合目の樹林帯を進みます。
歩きやすい登山道でかなり助かりました。
70キロ走ってからの登山は初めてのことだったので不安もありましたが2合目に辿り着いたところで疲れていることなんかすっかり忘れてしまいました。
樹林帯を抜け2合目以降は展望最高でした。
昨日までのぐずついた天気が嘘のように晴れ間が広がっていました。
2合目をこえてから少しずつ日が傾いてきてあたりも徐々に暗くなってきました。
ふと、見上げると遠くに見える満月?(正確に満月かどうかはわかりませんが。)
何にも考えずに登ってきたけど満月なら月明かりで夜も明るくて歩き易いのでありがたい。
少し登っては振り返って景色を見ることを繰り返していました。
伊吹山はそんなに高い山ではないけどこの展望の良さがかなり魅力的な山です。
少しずつ空が赤く染まっていきます。
なんとも贅沢な景色です。
明日の予定の為に一日繰り上げて強行ナイトハイクになりましたがこれで正解でした。
夕日を眺めながら登って明日、山頂でご来光を見てから下山する予定をたててよかった。
3合目で沈んでいく太陽をゆっくり眺めながら休憩しました。
敦賀から来てすぐ登りだしたので疲労が心配だったけどこの景色に救われましたね。
太陽が沈んでからは月明かりをたよりに、今晩泊まる6合目の避難小屋を目指してゆっくり登りました。
あちこちで鹿の鳴き声がするけど警戒しているのかなかなか姿は見せてくれません。
ヘッドライトも持ってましたが月明かりで十分な明るさでした。
そんなに疲れることもなく、難所らしい難所もなく6合目の避難小屋に到着。
ザックをおろし寝袋とマットを取り出してコンビニで買ったおにぎりを食べました。
食事を済まして小屋の外から米原の町を眺めます。
ほんとため息がでるほど綺麗。
知らない土地の夜景は初めて見る美しさがあります。
時間は夜21時頃。ここにきて疲れを感じ始めたのですこし睡眠をとりました。
ご来光も見たかったので2時に起床。
準備をすませ山頂を目指します。
登山道を見下ろすとヘッドライトの明かりが2つ。
僕以外にもご来光目当てで登ってきている人達がいました。
岩が少しずつ大きくなってくると山頂が近づいてきた証拠です。6合目からはあっという間に山頂に到着しました。
夜から少しずつ風が強くなってきていましたが山頂は更に強い風が吹いていました。
実際の気温は10℃以上ありましたが体感温度は10℃以下。用意していたダウンとレインウエアを着込んでも動いていないと寒さを感じる程でした。
日の出まではまだ1時間ほどあるので三脚にカメラをセットしてゆっくり待ちます。
東の空が少しずつ明るくなってきました。
山にかかる雲もなく絶好のコンディションでご来光を見ることができそうです。
太陽が顔を出す直前の空。
そして登頂から待つこと1時間、
これがあるから山はやめられないんでしょうね。
百名山、伊吹山から見たご来光、最高でした。
伊吹山は山頂付近までドライブウェイでこれるので気軽に来ることができるのも魅力ですね。
でもやっぱりおすすめは夕方に登りだして夕日、夜景、ご来光とフルコースで堪能するナイトハイクです。
かなり登りやすい山なので初心者でも比較的に安心して登れます。経験者がいるとなお安心ですが。
山頂で朝日に照らされる登山者を眺めながら冷えきった身体を温めるために珈琲を淹れました。
山頂で朝日を眺めながらあったかいコーヒーを飲む。
マジで最高ですね。
山と言えばコーヒー、三歩の気分。笑
アウトドアでも美味しいコーヒーが飲みたい僕のドリップコーヒー道具
コーヒーであったまった後は山頂付近をぐるっとまわって写真を撮りました。
山頂からの景色をゆっくり堪能して名残惜しさを感じながらも下山開始。
明るくなった登山道は夜とはまた違った雰囲気をしています。
花が綺麗なのも伊吹山の魅力です。
この真ん中に見えているのが昨日泊まった6合目の避難小屋。
こんな感じの綺麗な小屋でした。
今日は草津まで行かなければいけないので少しペースを上げて下山していきます。
五合目には自動販売機もあり、登山者に優しい山になってます。
トイレも2合目、3合目、山頂と各所にあります。
三合目付近から。
ここからの風景も少し海外をイメージさせるような、綺麗な景色でした。
休憩もそこそこに一気に登山口までくだりました。
先日登った福井の荒島岳に比べるとハイキングのような感じの登山でした。
展望の良さもあってか登り、下りともに楽に歩けた気がします。
あと日中を避けた行程だったので涼しい時間に歩けたのも良かったんでしょうね。
関西に住んでいれば一度は登ってみてほしい山です。
ここから草津まで約80キロ。なんとか辿り着いて電車で京都にいき夜は飲み会に参加してきました。
殺人的な行程だったけど伊吹山登ってよかったです!
また登りたい山ですね。